■Heroes ヒーローズ シーズン1完結。
うおぉー面白かった!!
しかし脚本の出来がハンパないね。周到に張られた伏線はほぼ完璧で、正義も悪も視聴者にコロコロと予想を変えさせながら、最後に見事に収束する。アメリカでは『脚本家』の地位が物凄く高く、TVドラマにかける予算や時間も日本と比べてケタ違い。脚本家がストするくらいだし、さすが。仮面ライダーでよくある、おいおいあれどうなった? とか、いいからまず話せよ!という突っ込みが必要なく、健康的に視聴できます。
もうね、Vol.10の第20話から尋常でない盛り上がり。
未来のヒロが偽マッチョ忍者になっていたのにあんなに理由があったってのも良かったし、
最初から最後の最後まで優柔不断で弱々しくてグダグダでヘタレっぷり炸裂で、「怖いからだ!」って逆ギレまでして言い切ってたピーターも、ピーターのその優しさ思いやり、善こそが大事なんだ、肝心なのは心、愛こそが全て、だと。
震えた。そうかーそう持ってきたか、ピーターが主人公だったのはそういうことか!
(あとピーターとクレアが実生活で付き合っているというそれもビックリ)
ちなみに、ニューヨークで起る核爆発を防ぐ【人と人の絆】というプロットの根幹となるテーマは、あからさまに911以降のアメリカのもの。それは傷ついたアメリカの再生を暗示する。
ピーターとネイサンの兄弟の絆、クレアとベネットの親子(育ての親だけど)の絆、ニキとDLの夫婦の絆(作られた夫婦だけど)、ヒロとアンドウくんの友情の絆、モーリーとマット、それぞれのシナリオ、それぞれの糸が繋がり重なりあって、最後にまとめてカタルシス!
んで、ここに政治演説(ネイサンの)がかぶさるアメリカ式ド定番演出。それと、山田五郎の奇妙な果実コーナーを思い出す『ヘンな日本』も23話通して満載。サイラーは毎回悪役としての登場の仕方を心得てるな、とか、まあ、笑いポイントも事欠かない。
いやぁ、良かった…。
まだシーズン2もあるし、田村英里子も出てるし。
ニキは結構人殺してる割にはお咎め無し、対照的にヤク中で恋人を撃ってしまったアイザックのあっさり殺され何のフォローもなくそのまま忘れ去られて退場したあたり、視聴者への影響はクスリの方が良くないんですかね。
そういえばハイチ人ってどこ行ったっけ…!? 奴さえいれば、サイラー相手でも余裕だったんじゃ…。未来で死なせて現代でもうまいこと消したな。
あと、一瞬でサイラーにやられちゃった【金属を溶かせる人】、唯一その能力だけはサイラーも1回も使いませんでした。いと哀れ…。何が悲しいってあの人、「見てくれよ!?」とかってウキウキっぽかったことだよ。自分が能力授かってあれだったらもうこれ以上悲しいことない…。
それから、キャンディスの幻覚を見せる能力。美人なのに「人なんて見かけで差別するものよ」、おばさんに変化して「これがホントの私かもよ」こえ〜〜。ホントの姿はどうなっていることやら。
ピーターとヒロの成長物語でもあり、見所でありました。
■他
「ケータイ捜査官7」第二話。意外と面白い。第二話はフォンブレイバーの魅力満載(パワーアップパーツを自分で「これでどこだっけ」って装着するとか。自分でかよ!と)。しかしこれ1年間も話もつのかが心配だ・